『 ネットに繋がらない NEC LL350 / W ノートPC と和美 』
購入して5年ほどたつという患者さんが突然和美の病院に運び込まれた。、
マザボの寿命なのかと思いながら症状を聞き取る。
たしかに起動の時点でフリーズしたり、
起動したとしても、WiFiの接続先がなぜかあっちの回線、こっちの回線へと無作為に接続しようとする始末。 オスとしての本能なのか。。。
「男ってほんと隙あればすぐ接続しようとするんだから、、、」
接続したと思ったら、また別の接続先へ。。。
これではネットに繋がらないのも仕方ないわね。
軽蔑しながらもとりあえず作業にとりかかることにした。患者は患者ですから。
和美は鏡を見ながら、ナース帽に手を当て気持ちの整理をつける。
とりあえずところかまわず接続したがる無線接続ソフトを削除して、適度に接続したがるソフトを
入れる。
ほかに悪いところがないか平常時のCPU使用率を見たり、何が起動中なのかプロセスを見る。
とくに問題がなさそうなので、不要なソフトや悪意のこもったソフトがないか調べた。
やっぱりあった。。
思わず深くため息をつきおでこにぴしゃりと手を当てる。
男の人の部屋というのは、探せばそういう悪意のあるソフトが必ずある。
みんなの言うとおりなのね。
和美はあきれながらさっさと整理をはじめた。
「まったく。 いくつになったらこんな悪意のあるソフトを卒業するのかしら。。。」
ぶつくさいいながらも手際よく整理をはじめる。
ほどなく立ち上がれるまでに回復したLavieはどうして自分がこうなったのか
理解ができないという顔をしていた。
そして、
「ありがとう。助かりましたよ。」
Lavieはの満面の笑みに和美は、
まぁ、、、これでよかったのかもね。
そう思いながら軽く会釈をした。
さっ、今度は301号室の検診にいかなきゃ。。。
和美のせわしない足音がパタパタと響いた。
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